2018/04/27

メコン川のイラワジイルカ

WWFカンボジア(世界自然保護基金)は1997年以来減少して絶滅が恐れられていたラオス南部とカンボジアのメコン川に生息するイラワジイルカが2017年には92頭になったと発表している。2015年には死んだイラワジイルカが9頭だったのが2017年には2頭だけだったということは漁業法、環境を整える法律の効力がでてきたようである。また2018年には早くも4頭が生まれている。

丸く突き出した前頭部と短い口先で知られるイラワジイルカはかつてはメコン川の広い流域に生息していたが、ここ数十年間はカンボジア中部から北部の対ラオス国境にかけての190キロのみで観察されていた。

しかしこの周辺の漁業で行われるイルカがこの網にかかって死ぬ漁網を垂直に長期間固定する刺し網やラオス南部のメコン川に建設中のドーンサホーン・ダムはイラワジイルカの環境に影響を与えるだろう。