2019/05/29

タイの閣僚争奪戦

6月2日には国会で首相選挙が行われるということだが選挙が終わり数ヶ月が過ぎたもかかわらず
民主主義グループかパランプラチャーラット党が主導する軍事政権の継続か未だに決まっていない。
パランプラチャーラット党が引き込もうとする51議席を有する民主党と折り合いがつかないのはすべては理想と豊富または政策の違いからではなく単なる閣僚の争奪戦であるようだ。

ではどうしても必要な51議席を取り込むために閣僚を民主党に譲ることができないパランプラチャーラット党を構成するグループを見てみよう。2018年3月2日に結党したパランプラチャーラット党の寄せ集めグループは次のとおりである。

1.軍人グループ
首相と副首相を除いた24の閣僚のうちこのグループが欲しがっているのは次のとおりである。
首相、副首相、国防、内務、財務、運輸

2.ソムキット財務相がもとの閣僚4人を合わせたグループ。

3.元のゴーポーポーソーグループ
パンタミット運動を引き継ぎ反タクシン・反民主主義をスローガンにクーデターを引き起こし民主主義政権をブチ壊したグループで、ゴーポーポーソー時代には政治改革を謳っていたが何も結果がない5年が過ぎ今回は軍事政権の継承を担うというグループ。

4.サームミットグループ
主にソムサック、スリヤというタイラックタイ党にいた下院議員が作ったグループで、今回の選挙で当選した116議席の20議席が所属していて農業と協同組合大臣と工業大臣を狙っているようである。

5.北部グループ
パヤオのタマナット議員が率いる北部の10人の議員を有するグループで内務副大臣を狙っている。

6.パランチョングループ
タイ東部のチョンブリーが地元のもとのパランチョン党で今回の選挙からはパランチョン党を解消してパランプラチャーラット党に参加したようで6人の議席があり観光とスポーツ大臣を狙っている。

7.コラートグループ
ウィラット議員が率いるコラートの7人の議員で構成していて大臣席一つを狙っている。

8.ペッチャブーングループ
サンティ議員が引きいるグループでこれまではプアタイ党に属していたが、ペッチャブーンの5議席すべてがパランプラチャーラット党にひっくり返したグループ。

9.ガムペンペットグループ
ワラテープ議員が引きいるグループでこれまではプアタイ党に属していたが、ガムペンペットの議席すべてがパランプラチャーラット党にひっくり返したグループ。

10.南部グループ
13人の議員を有する南部のグループで大臣と副大臣を狙っている。




2019/05/09

タイの選挙について 32 民主党党首の選挙

今回の選挙での惨敗でアピシット党首が辞任に追いやられ新しい党首の選挙が5月18日にあるということである。今回の選挙での惨敗の原因はここ数年の間反タクシンだけで何ら新しい方針と政策を示すことができなかったことに尽きると思う。そしてパンタミットからゴーポーポーソーに引き継ぎパランプラチャーラット党による軍事政権の継続の過程で中途半端な関わり方しかしなかったというのもあるかもしれない。パランプラチャーラット党が連立政権を担えるかは民主党の52議席が大事になってきている。現在の状況では大半の党員はパランプラチャーラット党の政権に入り何らかのポストを得るというのが本心のようであるが表向きは18日決まる新しい党執行部が決定するということである。次の4名が新党首の候補者であるが選挙に向けた意気込みを見ていると誰一人として民主主義について述べる者はなくやはり想定どおりに反民主主義陣営に入るということだろう。

1.ジュリン・ラクサナウィシット
2.ゴーン・ジャーティカワニット
3.アピラック・ゴーサヨーティン
4.ピーラパン・サーリーラットウィパーク

そしてあと数年先にはスパンブリーの4議席をすべて獲得したチャートタイパッタナー党またはブリラムの8議席をすべて獲得したプームチャイタイ党のように今回の選挙で唯一全議席6議席を獲得したスラータニーを拠点とした地方ボスになっていくということだろう。



2019/05/08

タイの選挙について 31 選挙委員会正式発表

タイの人たちが待ちに待った選挙結果をやっと選挙委員会が発表した。待ちに待ったとはいえ選挙前から選挙後の選挙員会のやり方は反民主主義である軍人政権の継続に肩入れしていることはタイの人たちの目には明らかになっていたので期待はなかったような気がする。比例代表の数え方を反民主主義勢力に有利になるように数えたので民主主義陣営7党の合計は当初の255から10減って245になり政権を取るのが難しくなったようである。

民主主義党

プアタイ党 選挙区 136 比例代表 0
アナーコットマイ党 選挙区 30 比例代表 50
セーリールアムタイ党 選挙区 0 比例代表 10
プラチャーチャート党 選挙区 選挙区 6 比例代表 1
セーターキットマイ党 選挙区 0 比例代表 6
プアチャート党 選挙区 0 比例代表 5
パランプアンチョンタイ党 選挙区0 比例代表 1

反民主主義党

パランプラチャーラット党 選挙区 97 比例代表 18
民主党 選挙区 33 比例代表 19
プームチャイタイ党 選挙区 39 比例代表 12
チャートタイパッタナー党 選挙区 6 比例代表 10
チャートパッタナー党 選挙区 1 比例代表 2
ルアムパランプラチャーチャートタイ党 選挙区1 比例代表 4
パラントーンティンタイ党 選挙区0 比例代表 3
ラックプーンパープラテートタイ 選挙区0 比例代表 2
パランチャートタイ党 選挙区0 比例代表 1
プラチャーピワット党 選挙区0 比例代表 1
タイシーウィライ党 選挙区0 比例代表 1
パランタイラックタイ党 選挙区0 比例代表 1
クルータイプアプラチャーチョン党 選挙区0 比例代表 1
プラチャーニヨム党 選挙区0 比例代表 1
プラチャータムタイ党 選挙区0 比例代表 1
プラチャーチョンパティループ党 選挙区0 比例代表 1
ポンムアンタイ党 選挙区0 比例代表 1
プラチャーティパタイマイ党 選挙区0 比例代表 1
パランタムタイ党  選挙区0 比例代表 1
タイラックタム党 選挙区0 比例代表 1