2019/05/09

タイの選挙について 32 民主党党首の選挙

今回の選挙での惨敗でアピシット党首が辞任に追いやられ新しい党首の選挙が5月18日にあるということである。今回の選挙での惨敗の原因はここ数年の間反タクシンだけで何ら新しい方針と政策を示すことができなかったことに尽きると思う。そしてパンタミットからゴーポーポーソーに引き継ぎパランプラチャーラット党による軍事政権の継続の過程で中途半端な関わり方しかしなかったというのもあるかもしれない。パランプラチャーラット党が連立政権を担えるかは民主党の52議席が大事になってきている。現在の状況では大半の党員はパランプラチャーラット党の政権に入り何らかのポストを得るというのが本心のようであるが表向きは18日決まる新しい党執行部が決定するということである。次の4名が新党首の候補者であるが選挙に向けた意気込みを見ていると誰一人として民主主義について述べる者はなくやはり想定どおりに反民主主義陣営に入るということだろう。

1.ジュリン・ラクサナウィシット
2.ゴーン・ジャーティカワニット
3.アピラック・ゴーサヨーティン
4.ピーラパン・サーリーラットウィパーク

そしてあと数年先にはスパンブリーの4議席をすべて獲得したチャートタイパッタナー党またはブリラムの8議席をすべて獲得したプームチャイタイ党のように今回の選挙で唯一全議席6議席を獲得したスラータニーを拠点とした地方ボスになっていくということだろう。