2019/01/23

タイの選挙について 26

下院選挙に関する勅令が出たことにより選挙管理委員会は3月24日に選挙をやると発表した。

軍政が発足直後から実施を約束しながら、先送りを繰り返してきた総選挙の日程がようやく確定した。タイで総選挙が行われるのは11年7月以来、約8年ぶり。クーデター前の14年2月に実施された総選挙は、憲法裁判所が無効と判断している。発表により各党による選挙運動が解禁され選挙戦では続投に意欲をみせる軍出身のプラユット暫定首相を支持する勢力とタクシン元首相派など軍政と対立する政党が激しい主導権争いを展開する見通しのようである。


2019/01/15

バンコクの大気汚染

韓国の首都圏で微小粒子状物質「PM2・5」による大気汚染が過去最悪水準となり、空は灰色にかすんだというニュースが流れているがバンコクにおいても同じような現象が起きている。

もともとバンコクは海に近い平野で海からの風が大気汚染になる粉塵を払いのけると言われていたのだが違ってきたようでバンコク市は道路を大量の水で清掃して粉塵をなくそうとしているようである。
また中には歩道で鶏を焼いて売る屋台が原因だと突拍子もない事を言う人も出てきている。


タイ国内で他の場所ではこのような現象はないのでバンコクの得意性を考えると車が多い、高層ビルがある、森林が少ないという原因に尽きるような気がする。バンコク市民は32バーツのN95というマスクを付ければ粉塵を防げると考えているようで売り切れになったようである。


2019/01/14

タイの選挙について 25 5回目の選挙延期について

2月24日と決められていた選挙が延期になると話題になっている。これまでにタイでは何度ものクーデターがあり軍人政権ができ何年か立つと民間政権に任せるために選挙が行われてきた。しかし今回の選挙はこれまでのクーデター後の選挙とは違い軍人政権と取り巻き法律家が作り出した憲法と各種の法律で国民が選ぶ政権をがんじがらめにしている。

これで5回目の延期だということだが、現在の軍事政権を構成しているクーデター後にできたコーソーチョー(国家平和秩序評議会)は自分たちで都合のいいように作った新憲法により上院250名は任命でこの憲法からは首相を選ぶ時に上院も参加できることになった。上院250名と下院では選挙にコーソーチョーに従う政党を作り出し過半数を狙えると思っていたのだろう。しかし未だに選挙日を確実に公表できないのは、もし選挙で負ければどうなるか不安なのであろう。


世界情勢を見るとクーデターを起こして武力により政権を奪取する国は少なくなりあったとしても成功はしていないのを見ると次回のクーデターはできないと考えているのかもしれない。またコーソーチョーを構成しているのは軍人だがクーデターをやるのは軍であって軍も変わりつつあるのかもしれない。そのように考えるとコーソーチョーの不安はこのまま選挙をして負けてクーデター及びそれ以降の出来事を追求されるとどうなるのかということで、それならこのまま選挙をせずに居座り続ければ問題はないと考えているのかもしれない。