2019/01/14

タイの選挙について 25 5回目の選挙延期について

2月24日と決められていた選挙が延期になると話題になっている。これまでにタイでは何度ものクーデターがあり軍人政権ができ何年か立つと民間政権に任せるために選挙が行われてきた。しかし今回の選挙はこれまでのクーデター後の選挙とは違い軍人政権と取り巻き法律家が作り出した憲法と各種の法律で国民が選ぶ政権をがんじがらめにしている。

これで5回目の延期だということだが、現在の軍事政権を構成しているクーデター後にできたコーソーチョー(国家平和秩序評議会)は自分たちで都合のいいように作った新憲法により上院250名は任命でこの憲法からは首相を選ぶ時に上院も参加できることになった。上院250名と下院では選挙にコーソーチョーに従う政党を作り出し過半数を狙えると思っていたのだろう。しかし未だに選挙日を確実に公表できないのは、もし選挙で負ければどうなるか不安なのであろう。


世界情勢を見るとクーデターを起こして武力により政権を奪取する国は少なくなりあったとしても成功はしていないのを見ると次回のクーデターはできないと考えているのかもしれない。またコーソーチョーを構成しているのは軍人だがクーデターをやるのは軍であって軍も変わりつつあるのかもしれない。そのように考えるとコーソーチョーの不安はこのまま選挙をして負けてクーデター及びそれ以降の出来事を追求されるとどうなるのかということで、それならこのまま選挙をせずに居座り続ければ問題はないと考えているのかもしれない。