2019/03/20

タイの選挙について 28 3月24日の選挙

あと4日で8年ぶりの下院選挙がある。3月17日の事前投票では70%以上が投票したことで
国民の選挙に対する関心が高まっているのが見て取れる。今日の新聞では24日の投票率は
89%を超えると予想している。

これだけの関心の高さは8年ぶりの選挙ということもあるがクーデター以降に政権を確立したコーソーチョー(国家平和秩序評議会)のやってきた行為を国民は初めてこの選挙で評価を出すことができるという意味もあるようである。学者によると今回の選挙は民主主義者Vs軍人独裁の裁判のようなもので国民は投票によってタイの将来にはどちらが必要かを判断するということである。

今回の選挙について民主主義者の見解は次のようである。

1.民主主義 Vs 軍人独裁
2.コーソーチョー Vs 反コーソーチョー
3.現首相続投 Vs 反続投
4.民主主義政党 Vs 独裁継承政党

これに対する軍人独裁の見解は次のとおりである。

1.タクシン派 Vs 反タクシン派
2.家を燃やし国を燃やす Vs 治安安定
3.古い政治 Vs コーソーチョー政治

2.家を燃やし国を燃やす というスローガンは民主党政権時の副首相であったステープが赤服のデモに対して言い放った言葉でタクシン派の政権では治安が不安定になり軍人が政権を取ると治安が安定するというスローガンに使われている。それ以降ステープは反タクシン運動であるパンタミット運動を引き継ぎゴーポーポーソーを立ち上げてバンコクの治安を乱したのは周知の通りで、一体誰がバンコクの治安を乱して反タクシン運動を推進してきたのか明白になっている。

最近はこのステープが現首相の続投を意図する政党の集会にゴーポーポーソー運動で引き連れたバンコクの地方差別主義者をまた呼び寄せて他に策もないのか反タクシン運動を再現するように笛を吹き拍手のおもちゃを打ち鳴らしステープ劇を再開しているようである。