2019/03/25

タイの選挙について 29 選挙結果

3月24日に投票があった8年ぶりの選挙結果は次のとおりである。
選挙委員会によると公式の発表は5月になるということで次の議席数は変わる可能性がある。選挙委員会への国民の不信はますます大きくなり罷免の署名が40万人集まっているということである。

1.プアタイ党         135議席
2.パランプラチャーラット党 117議席
3.アナーコットマイ党     80議席
4.民主党           53議席
5.プームチャイタイ党     51議席

下院500人において首相を出すのは第1党なのでプアタイ党が主導権を握り連立を組んで与党になるというのがこれまでの常識であったが、今回の選挙からは首相選出に上院250人が参加するので、このようなやり方は無理かもしれないが、国会運営を考えると500人の半数250人以上は必要なのでどのような連立になっていくかはまだ時間がかかりそうである。

いずれにせよ選挙が無事に終わり、今回の首相が誰になろうとも4年毎に国民は選挙の1票でタイ国民でありどのような政治が必要なのかという決定権を再び取り戻したということだろう。

一気に議席を減らした民主党はアピシット党首の辞任になるであろう。クーデターにも反対せず軍人政権にも反対せずに正直者、いい人が政治をやるという訳の分からないことを5年間言い続けた結果だろう。

それに対してアナコットマイ党の躍進はタイの政治に希望をもたらし若い人が多いので4年後の選挙ではもっと注目を集める政党になっているだろう。


*選挙後の会見でアピシット民主党党首の辞任の発表があった。