2018/06/02

タイにおいての人とオオトカゲの共存について

バンコクのコンドミニアムの乱立により運河と沼の減少でオオトカゲの生息場所が狭まれてきた結果、2016年には市民の憩いの場であるルムピニー公園でオオトカゲが増えてきて自転車を乗る人、散歩をする人はバンコク市庁に訴えオオトカゲの半数近くがラーチャブリー県にあるカオソン野生動物飼育場に移転ということになった。オオトカゲは陸水動物で陸上で卵を生むので水がある運河や沼などから200-300m以内に生息するということである。

そしてこの数ヶ月はバンコクの南にあるサムットサーコン周辺の養魚場でオオトカゲが魚を食べて困るという苦情が出てきてオオトカゲはまた人々の注目を集めるようになった。専門家の意見ではどれだけの数のオオトカゲがいてどれだけの数の魚が食べられているのかという統計もなしにオオトカゲを捕獲して移転させるというのは、オオトカゲはネズミやヘビを食べるので生態系を考えると無茶な措置であるということである。また専門家の意見ではバンコクのルムピニー公園で市民がどのような被害にあったのか調査をすべきということである。普通はオオトカゲは人を恐れて逃げていくのでただ大きいというだけで恐怖を感じたので駆除してくれではバンコクにおいてはすべての動物がいなくなってしまい極端に言えば家の中で蚊などを食べるヤモリも恐ろしいので駆除するようにとの要請が来ればどうするのかということである。ルムピニー公園のオオトカゲについて言えば半数近くを移転させたにもかかわらず2年もたち近くからオオトカゲが引っ越しをしてきて元通りの賑わいになっているということである。またオオトカゲは殺戮、捕獲、飼育ができない野生動物保護法に入っている種であるが、飼育はできるということにしてワニのように養殖すればどうかという意見もあるようである。


タイにおいての人とオオトカゲの共存について