ではこの新しい党が成立するのかと言うと難しいようである。確かにゴーポーポーソーのときはバンコクで数十万の市民を集めることができたが、クーデター以降の政党活動や集会の禁止によりゴーポーポーソーとしての活動はできなくなり地盤である南部のゴム価格の下落で農民が困っている時に何の手助けもできなかったことでゴーポーポーソーは終わったと思われている。そして主役のスラータニーの村長さんが政治からの引退を表明しているのはさらに追い打ちをかけたと言っても良い。実際に民主党を抜けた9人の党員のうちコーソーチョー政権ができると9人が全部が民主党に戻り、今回の新党結成で民主党を辞めたのは4人だけである。
その上に選挙区が民主党の南部とバンコクで重なっていて、過去にパンタミットが政党を作り選挙に出ても惨敗したことを考えると難しいだろうが、新しい選挙制度では選挙区で破れても得票が比例区に生かされていくので各選挙区の得票数が多く集まれば比例区での議席を得ることはできるかも知れない。