2018/05/21

バンコクのネコはネズミを捕らない

バンコクでネズミが増えている理由は市民の食生活の変化とネコがネズミを捕らなくなったせいだということである。忙しくなった市民は帰りがけに市場で食べ物をビニール袋に入れて買って帰り残ればゴミ箱に捨てる。ネズミにとっては恰好の餌さで腹が一杯になると子作りということで25日で子供ができて1回あたり6-8匹も産むということである。以前はどこの家にもネコがいてネコがいればネズミがいるということは絶対になかった。しかしバンコク市民は変わりネコがネズミを捕るのを嫌うようになりペットフードだけで育てネコが捕まえるのはヤモリだけということになった。

そしてネコの代わりに出てきたのがネズミを捕るのが好きなヘビなのであるが、変化したバンコク市民はヘビを怖がりすぐにバンコク庁内の公共被害防止緩和局に電話をかけてヘビを捕えてもらい森に放すことになる。公共被害防止緩和局が昨年捕えて放したヘビはアミメニシキヘビ4,519匹、ホウシャナメラ28匹、ヒメナンダ20匹、ナミヘビ26匹、サンビームヘビ4匹とその他のヘビを合わせると4,612匹ということである。またヘビ以外にはオオトカゲが18匹いた。バンコク市内のヘビを捕えるのが多かった地域はヤーナワー786匹、フアマーク627匹、バーンクンノン608匹で、今年はもう913匹も捕まえて放しているということである。この間1年4ヶ月で5,525匹のヘビがバンコクからいなくなり、これらのヘビが捕えた約60万匹のネズミが生き残りおそらくバンコクには100万匹のネズミがいるのではということである。いずれにせよバンコクには大きなネズミと小さなネズミが共存するようになったのである。


バンコクのネコはネズミを捕らない