2018/05/19

タイのオートバイタクシーとGrab Bike

タイに住んでいるとオートバイタクシーに乗る機会は必ずと言っていいほどあるだろう。それは渋滞の中を走ることができ時間節約できるからだ。バンコクでは1983年からオートバイタクシーが走っているという説があるが、バンコクの渋滞がひどくなったのは1988年ころということでおおよそそれくらいかなと言う気がするが、バンコクの渋滞についてはドンムアン空港へのトールウェイができた1992年にはひどくなっていたという気がする。2016年に陸運局に登録をしたバンコクのオートバイタクシーは約10万台ということである。

今月の17日にオートバイタクシーの運転手100人ほどがGrab Bikeの本社があるペッブリー通りに抗議に行ったようである。基本的にはオートバイタクシーの仕事を奪うGrab Bikeへの抗議で商用には使えない白ナンバーを使って運送業をやっているのは違法で陸運局に登録した自分たちは黄色ナンバーで運送業ができるがGrab Bikeはできないというものである。もちろんGrab Bike側にも言い分がありスマートフォンを使ってどこにでも呼べるGrab Bikeは便利で、オートバイタクシーのようにある決まった場所で客を待っていて客を送ればまた元の決まった場所に戻るというのは効率が悪くガソリンの無駄にもなるということである。またGrab Bikeに利点は次のとおりである。

*予約から15分以内に到着。
*GRAB TAXIと同じく、依頼前に料金が分かる。
*リアルタイムでドライバーがどこにいるかアプリ内で確認できる。
*物や書類を紛失・破損した際は、1個につき最高2,000Bの保証あり。
*バイクで運べるサイズのものであれば大きさによって料金の変動はなし。
*違法なもの、現金、貴重品の配送は不可。
*ドライバーは、犯罪歴のない者を採用し、教育を徹底している。
*Eメールで領収書が即届く。

バンコクだけで限って言うがオートバイタクシーが増えたのは解決の目処がないバンコクの渋滞のせいとタイの人たちが会社などに縛られずに自由な仕事がしたいというのがあり、それは屋台などの自由な商売をタイの人たちが今でも好んでいるを見ていると分かる。そんな彼らにとってアプリで拘束されるGrab Bikeで働きたくはないだろう。また決まった街角に毎日いるオートバイタクシーは運送業だけではなく交通整理や交通事故の処理など色んな面で街にも役に立っていることは事実である。


タイのオートバイタクシーとGrab Bike