2018/05/02

タイの裁判官官舎について

最近のインターネット上で話題になっているのはチェンマイの人たちが崇拝するドーイイステープの森が広範囲に渡り破壊され建物が完成に近づいている写真である。地元の人の疑問はチェンマイの人たちが大切にするドーイイステープの森に一体誰が建物を建てられるのかということであった。そして驚いたことにこれらの建物はチェンマイの裁判所の裁判官官舎プロジェクトであったということである。
ドーイイステープの森の約147ライ(1ライ=1,600平方メートル)に1戸建てと建物の官舎を建て総予算は10億バーツで今年の11月には完成予定でチェンマイの裁判所7部門の200人が住めるようになる。このプロジェクトについては2年ほど前から問題になっていたが、プロジェクトの土地は財務省が管理する土地で財務省とチェンマイ県庁の許可も出ているので問題はないということである。

しかし裁判所はそれほど必要性もない官舎というか別荘をチェンマイの人々が大切にする森を破壊して建てているのは、2014年の天然資源環境省が作成した森林資源破壊、国有地違法占有問題解決して恒久的な自然資源の管理からは程遠いという気がする。また下記の地図を見ても分かるように森林破壊による重大な危機にある赤色の土地はタイ北部に集中している。