2018/05/07

タイの郊外電車Red Lineの進捗状況

2013年3月にJICAの資金提供で始まったタイ国鉄のバンコク中心部と郊外を結ぶプロジェクトの契約1は60%、契約2は97%、契約3は27%完了して2020年の開通を目指している。驚いたことには新幹線用のホームが10ホームもあることで将来を見通したプロジェクトと言えるだろう。
初めてバンコク市内に電車BTSができた1999年12月には3両編成の電車はがらがらだったが何年かたつと乗客が増えてきて車両は4両編成になった。しかしチケット売り場や改札口は基本的な設計のミスで増やすことができずにいる。これらはすべて当初に利用客数を二桁ほど間違えた結果によるもので新幹線はそのようにならないように頭がある人に考えてもらったほうがいいと思う。

契約 1:1)バーンスー中央駅乗客用建物、1,700台を収容できる地下駐車場、1階のMRTと連結するチケット売り場、2階の郊外電車用の4ホーム、長距離汽車用の8ホーム、3階の新幹線用の10ホームとエアポートリンクの2ホームの建設。
      2)ジャトゥジャク駅の建設
      3)約6.2kmの高架線と地上線の建設
      4)長距離列車と郊外電車の車庫ならびに修理センターの建設
      5)線路に沿った道路と車用の橋及び排水施設の建設
      6)建設地に横たわるホープウェール鉄道施設の残骸処分

契約 2:バンスーランシット間の線路の建設
      1)8つの駅の建設
      2)約20.15kmの高架線と地上線の建設
      3)線路に沿った道路と車用の橋及び排水施設の建設
      4)建設地に横たわるホープウェール鉄道施設の残骸処分

契約 3:電気設備と機械設備の設置と共に列車の設置
      1)線路の建設
      2)電気設備の設置
      3)電車の制御と信号の設置
      4)情報制御装置の設置
      5)チケット売り場の設置
      6)修理工場内の機械と道具の設置
      7)走行中の安全装置の設置
      8)広報装置の設置
      9)電車の購入


タイの郊外電車Red Lineの進捗状況